第27回「直前、池田屋事件」


日曜の本放送は結局見逃し、本日再放送を録画して視聴。
見所満載の回!


その中でも今回の一番のツボは、沖田の名を騙ってしまった平助を近藤が諌めるところかなあ・・・。
近藤局長の言葉、「お前には、お前にしかないものがある。それをこれから探していけばいい」
ここまでなら、ありがちな迷える若者自分探しストーリーだけど。


「・・・俺も一緒に探してやる」
!これだ!これですよ!!


人には誰しも、その人にしかないものがある。
そんなの、全くもって当たり前のことだ。
どれだけの数の人間がいても、全く同じ人間なんていやしないのだから。


「個性があることが素晴らしい」という考え方はあまり好きではない。
ナンバーワンよりオンリーワン」、そんなこと言ったってブッシュだってフセインだって強烈なオンリーワンだろう。


個性は誰にだってある。そして、それは善にも悪にもなりうる。
だから、「いるだけでオンリーワンの価値がある」なんてただそれだけ言われても、正直私は自信なんて持てない。


でも、近藤局長の言葉はそこで終わってはいなかった。
「俺も一緒に探してやる」。
平助一個人まるごとを信頼し、愛していなければ言えない言葉だ。


自分の個性が何であるかなんて知らない。
生まれてきた意味があるのかどうかなんてわからない。
でも、不完全で未熟な自分でも、愛し、添ってくれる人がいる安心感。喜び。
それがどれほどの生きる力になってくれることか。


おきれいな一般論なんていらない。
欲しいのは、個人としての「あなた」から「私」への言葉だ。


三谷幸喜、いい台詞を書くなあと思う。
感動しながらも、今後の近藤と平助の行く末を思うと切ない。


↓その他の見所


・「女は別れた後がめんどくさい」by土方。近藤にツッコまれたあとの表情ったら!すげー。
斉藤一@目を開けたまま居眠り。
・同じく斉藤一@コマって難しー。
・しつこく斉藤一@でも一番痛い拷問方法は知ってます。
・わがままっこ沖田。この手の男にハマると女はつらいよね。
・河合さん、その口の開けっぷり、あなたもゲンコ入るのでは。
武田観柳斎「私が!見つけました!」芝居っ気たっぷりの手の動きにも注目。
 やややりすぎの観も否めない八嶋武田だけど、出番も多くはないし、まあいいか。
・山南さん、あなたは修羅の道を歩んでるのかひよってるのかどっちなんだ。


見所多すぎー。とても書ききれません。
群像劇を得意とする三谷氏の面目躍如って感じ。


最後に近藤局長@香取慎吾
表情は良くなってきた、良くなってきたんだけど、一本調子すぎる!
今は貫禄があるっていうよりは、ただ性格が暗くなってきた感じ(涙)。
凄みを感じさせるにはあと一歩。