全国高校野球選手権大会第6日 佐世保実業(長崎)−駒大苫小牧(南北海道)

3−7、駒大苫小牧の勝利で試合終了。


佐世保実、9回表に満塁のチャンスを迎える。2死満塁、バッターボックスに立つのは9番打者。
カウント0−3。出塁すれば押し出しで1点、さらに今日ホームランを打っている1番打者に打席が回る。
その後2球続けてストライク。カウント2−3。ピッチャーが投じた球は、明らかにボール球。
だが、バッターはバットを振ってしまう。ファール。


そして次球。
内角真中。もともとベースよりに構えていたバッター、身を引く。


審判のコールは、ストライク。


勝負って、運命って、残酷だ。
もしも、あのボール球を振らなければ。
もしも、最後の球のコースがあと少しはずれていれば。


勝負は時の運。
だけど、若い今に何かに打ち込み、大きな夢に向かって戦った経験は決して無駄にならない。


どうか、胸を張って故郷へ帰って。