ホテル・ルワンダ/王の男

tejipen2007-09-10


ホテル・ルワンダ、やっと観られた。ドン・チードルの熱演、もうこれに尽きると思う。ほんとにすごい。でもね、観てる間は彼が俳優であることを忘れてしまうのです。演技だなんて思えない、そういう意味では「熱演」って言葉はそぐわないかも。そのぐらいに。
それにしても、胸も耳も痛くなるような台詞がたくさんあった。

「(テレビでルワンダ虐殺のニュースを見ても)人々は『怖いね』と言いながら、ディナーを続けるだけだ」

ルワンダ内戦がわずか10年ちょっと前に起こったことすら知らず、まさに夕飯をパクつきながら映画を見ていた自分。
とりあえず、食べながら見るのは止めた。そういう問題ではないのは分かっているけど。


韓国映画「王の男」も観た。女役の芸人を演じたイ・ジュンギの妖しい美しさが話題になった映画で、実際イ・ジュンギはとても魅力的なんだけれど、この映画の肝はやっぱり、芸人のリーダーを演じたカム・ウソンと狂王ヨンサングン(演者の名前*1失念…)だと思う。二人とも素晴らしかった。
イ・ジュンギもほんとにいいんだけどね。惜しむらくはイマイチ何を考えてるのか分かりにくい。コンギル(イ・ジュンギの役名)が王のことをどう考えているのか、もう少し丁寧に描写したほうが良かったんじゃないかな。これは演者よりも監督脚本の問題かも。

*1:チョン・ジニョンでした。映画の間中、「北村一輝に似てるなあ…」と思ってた。目力の濃さが