いま、会いにゆきます

友人に誘われて行ったけれど、う〜ん、正直なところ、イマイチ。それも積極的に文句を言いたい、ツッコみたい感じではなくて、見終わった後、特に感想が浮かんでこない映画。強いて言うなら「可もなく不可もなく」・・・。映画館料金で2時間観る必要は無いと思ってしまった。


風景やカメラワークは美しい。竹内結子かわいい。泣きの演技も結構上手。中村獅童も存在感ある(しかし時々捨助風の表情を見せるのがついつい気になってしまう)。子役の子も好感もてる。でも、乱暴に言ってしまえば、「それだけ」。この映画で一体何を伝えたいのかまるでピンと来なかった。真実の愛?純愛?偉そうなこと言えないけど、愛を語るなら私はもっと「必死」なものが観たい。


というわけで何に感情移入したらよいかわからず終わってしまった2時間だったのですが、ヤマ場あたりでは会場からすすり泣きが聞こえてたし、帰ってからネットで感想を探してみたら「よかった!」「泣いた!」「また観たい!」と絶賛の嵐・・・ホント?ケチをつける気は全然ないんだけど、純粋に疑問・・・。


あ、でも高校時代の獅童役として浅利陽介が出てたのは収穫!しかもこの二人、に、似てる・・・!
新選組!」では全く気づかなかった・・・!この点に関してはキャスティングした人に脱帽。浅利君って意外と背が低いんだなあ。これも「組!」では気づかなかった。(だけど全然嫌ではない、念のため)

役者陣で一つどうかと思ったのは、残念ながら、小日向文世さん。大好きな役者さんなんだけど、役が「僕の生きる道」とかぶりすぎ。あのときのお医者さまと同じ人としか思えなかった。あれは小日向さんの役作りの問題なのか、監督のイメージを具現化しただけなのか。後者なら、使い方もったいなさ過ぎると思うなあ。