シルミド

TV放送向けにいくつかシーンがカットされていたとのことだけど、テンポよく、最後まで集中切れずに見られた。主演の班長(ソル・ギョング)が誰かに似てるー、似てるーと思いながら見ていたのだけど、最後のほうでそれが誰なのか思いついた。
平田満。似てません?

しかし、面白かったけれど、この映画が日本で左程ヒットしなかったのはむべなるかなという気がした。韓国では確か1千万人(?)が見たとかいう大ヒット映画で、鳴り物入りで日本公開されたにも関わらず大して話題にならなかったことから「所詮韓国映画なんてその程度」みたいな論調を何度か目にしたけれど、この映画、日本に限らず外国人の興味をひくのは難しいんじゃないかなあ。「自国の暗部」だからこそ身につまされるというか。

日本で公開される韓国映画はなぜか戦争ものだったり残虐な拷問シーンがあったりするものが多いけど、友人の韓国人によれば「そういう映画は一部で、実はコメディのほうが得意なのになあ・・・」ということだった。日本で「韓国で大人気!」みたいな触れ込みで紹介される映画やドラマも、実は韓国ではコケたものだったりすることも少なくない。ある側面だけを見て、「だから韓国は・・・」というような評価だけはしたくないな、と思う。

話を元に戻して、シルミド、3人の班長さんのうち、最初に亡くなってしまうおやっさんが好きでした。あの俳優さん、名前何ていうのかなー。あと、「蛍の光」が北朝鮮でも歌われる歌だとは知らなかった・・・。