納得。

NHKのハングル講座で、講師の先生が「韓国語」というべきところで必ず「この言語」と言う。

例:日本語の「こんにちは」は『この言語』では「アンニョンハセヨ」といいます。

文脈によってはあり得るけれど、いきなり話し出しからこんな言い方をするのはかなり不自然だと思う。普通は「日本語のこんにちはは韓国語ではアンニョンハセヨといいます」だろう。講師の先生は韓国人の方のようだけど、その他の日本語はものすごく流暢なのだ。ここだけ妙な語彙の使い方がされているのがちょっと気になっていた。

今日気づいたのだけど、この使い方、多分確信犯なのだ。「この言語」、今の日本では「韓国語」と表現されることが多いけれど、それを使っているのは、周知の通り韓国だけではない。

そういえば、「ハングル講座」「ハングル語」という表現が本当はおかしい(日本語のことを「ひらがな語」というようなものだから)という指摘があった時に、「そうなのだが、『韓国語』といってはある部分で語弊があるし、かといって『朝鮮語』では一般的に馴染みがないので、やむなく「ハングル語」と表現している」という話を聞いたことがある。

苦肉の策としての「この言語」表現。そのことに気づいて、ちょっと複雑。