オードリー@「黄金伝説」

オードリーがバラエティ「いきなり!黄金伝説」の企画で「サイゼリヤメニュー全品完食」に挑んでいるのを見る。
面白かった。



私は黄金伝説の熱心な視聴者というわけではなく、かつオードリーには最近随分肩入れしている。
そんな訳でまったく公平な視点ではないかもしれないけれど、今回の「伝説挑戦」はなかなかのクオリティだったのではないかしらん。



私が感心させられたのは、二人が出てくる料理に対して前向きなコメントを続けていたこと。
相当後半になって、”もう食べ物なんて見るのもイヤ”状態になってきても、一口食べたあとの「でもやっぱウマイわ〜」というコメントを忘れなかった。
地味でさりげない言葉だけれど、それによって「極限の満腹状態に置かれている彼らですら賛辞を送る、味は確かなサイゼリヤ」というメッセージを視聴者に伝えることができる。
これで超弩級に安いとなったら、みんなサイゼリヤに行きたくなっちゃうでしょう。私もなりました。



一方で、若林が「何で全メニュー食べなきゃいけないんだ・・・無意味だ、もう止める」と一度は店を後にし、春日もこの苦行に壊れ始めて「このくだらねぇ世の中」なんて暴言を吐いたりする。
いい子ちゃんなだけでもなく、けれどもどこか真っ当で親しみやすいオードリー。このバランスは彼らの魅力の1つだと思います。



あとは、彼らの関係性。
私はさほどお笑いには詳しくないけれど、彼らほど「お互いが無くてはならない」コンビもそういないんじゃないかという気がする。
春日は強烈な素材だけれど、自分を適切に料理してくれる人がいなければただの珍味で終わってしまいかねないし。
若林は坊ちゃんぼっちゃんした外見とは裏腹になかなか(いい意味で)したたかな芸人だと思うけれど、やっぱりピンを張るにはキャラが弱い。
どちらか1人では駄目で、2人揃ってこそ輝くのがオードリー。
これは・・・萌え、だよなあー。
しかも私立中学からの付き合い。部活も同じ。そりゃもう腐れ縁という名の運命、というわけで、彼らに腐女子的な興味を持つ人も多いだろうと思います。
(オードリー自身、戦略の一環としてその辺りを上手に出している部分もあるような気がする)


黄金伝説はまさに芸人のキャラクターと関係性をクローズアップする番組であるだけに、そんなオードリーの魅力を生かすにはぴったりだったような気がします。
でも仕事としては辛かっただろうなあ。